師走

　気づくともう１２月も半分近く過ぎている。さすがに師走になると、いろいろやることが多い。
　今年の１月から始まった忘年会がピークに達しているだけではない。押入の整理、庭の草取りや駐車場の生け垣の剪定、疲れをねぎらう一人忘年会やらなにやらで、肉体を酷使する日々が続く。毎月が１２月だとそのうち疲労で頭が回らなくなり、春の月に、今月が何月か聞かれても、１２月としか答えられなくなるかもしれない。
　まぁあってはいるんだけど。

　で、その忙しさに拍車をかけたのが、某有名メーカーの小型パソコン。肝っ玉が小さいだけあって、ノートの小さいのがとても似合うと自負してる。で、ネットで調べてると、とてもすてきなのがあったので、清水の舞台から飛び降りる人を眺める勇気を出して購入した。
　それが師走の最初の日。
　で、忙しいなか、その日からノート様が来ていただく準備を始めた。手元にあるパソコンで、ネットのいろんな設定をもう一度確かめ、PHSの通信用ＰＣカードをわけも分からず購入し、これも手元にあるとても旧式のノートに試し入れしたり、ほかにも公にするとまずい設定についていろいろやってみたりして、無駄な人生にふさわしい大量の無駄な時間を消費してしまった。
　そのノート様がやってこられたのが、昨日のこと。
　それはそれはりっぱなノート様で、みやびな香りがここそこに漂っている。こちらもつい京言葉を使ってしまいたくなるほどだ。だから思わずこうつぶやいてしまった。
　この師走の忙しいときに、よくぞお越シワス。