光速

lightseed
 光の速さはどれほどのものかご存じだろうか。学校で習ったはずだが、忘れた方も多いだろう。思い出して欲しい。
 光の速さは光速だったことを。
 この速さにはいろいろなエピソードがある。
まずとても速い。これより速いものがないと習った記憶もあるが、本当かどうか自信がない。なにせ目にも止まらない速さなのだ。カミさんに見つからないよう冷蔵庫の扉を閉めるより、速い。


 だがよく考えると、ものが見えるということは、光がそのものに反射して目に入ることで見えるのだ。つまりは光が目に入って見える。目にも止まらない光なのに、見える。
冷蔵庫から密かに取り出したビールは見えないはずなのに、台所に立つカミさんの目には入っている。
 とても不思議な話だ。
 あるいは光は時間と関係しているといううわさもある。
光に近い速度で動くと時間が延びるというのだ。これはなんとなく分かる。”のぞみ”より”ひかり”の方が時間が長くなるのを思えば理解に堅くない。
ただ疑問がある。カミさんが動くと時間が延びるのだ。光のような速さでそばに来る。すると ビールを手にしたままその場に止まらなくてはならない。そして昨日に続き今日もビールを手にした理由を申し立てねばならない。おかげでテーブルにつくまでの時間が延びてしまう。
 まだある。光速ほどの速さ動くと空間が縮むというのだ。その話を最初耳にしたとき、バカにされたと思った。空間が縮むのは席替えで好きな女の子の横になったときだけだと信じていた。
 誰から教わったか覚えていないが、あまりに頭にきてそいつを殴ろうとした思い出がある。バカにするのもいい加減にしろと、目にも止まらぬ速さでそいつを頭を殴ろうとしたが、空振りだった。きっと空間が短くなっていたのだろう。
 あれ以来、その話を漠然と信じていたのだが、今は分かる。そんなことなどないのだ。
 テーブルまでの距離が伸びに伸びている。

光ファイバーのなかで、光の速さをコントロールできたという記事があった。遅くすることはもちろん、光速よりも速くすることができるとういのだ。すばらしい。驚きだ。コメントしたいことは57個ぐらいある。早速ビールを手にしてメモしようとしたとき、上のような事態に遭遇しこのようなメモになってしまった。
おかげで興ざめし57個のコメントをすべて忘れてしまった。
時間が縮むか空間が伸びるかはきっと逆の表現をしている。それもこれも動転しているせいだと思う。
相対的な問題だから、とりあえず手にしたものを口にすることを許可されたものとしては問題はないだろう。
というか、メモが出来上がったあとは、開き直るしかない。
ネタ元

“光速” への2件の返信

  1. ビールを飲んだあと、バレないようにカンを捨てるのはもっと早いんじゃあないですかぁ?
    でもビールのおかげでブログネタがいっぱいあっていいのカモ…

  2. 最近、ケンネルズのライブの打ち上げ後に,ビールが山ほど余って仕方がない。
    それは、ここしばらく誰かさんが参加していないことに理由があったのですね。
    11月にはライブやりますよ。26日の予定です。

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