ピザの斜塔



 ピザの斜塔がその傾き加減で写真の教会に抜かれたという記事があった。
 1200年代に建てられ1450年に30m近く増築されているこの教会の傾き加減は、ギネスブックの測定でピザの斜塔3.97度に対し、5.19度で、現在のところ傾き度世界一の座を獲得しているという。
 なんだか”うちのクリニック、経営は地域で一番悪かったのに、ほかのに抜かれちゃったよ”、的な負の思考丸出しの雰囲気が漂う競い合いだが、それはさておき、やはりピザの斜塔といえばガリレオだろう。


 本当に落下実験をしたかどうか定かではないが、昔読んだ本に書かれていたことを紹介するとガリレオが考えたことはこんなことだ。

 風などの邪魔するものがない条件で、重い物と軽いものを同時に落とすとどうなるか。
 仮に重いもの(A)が早く落ち、軽いもの(B)が遅いとしよう。では二つをくっつけたもの(C)を落とすとどうなるのだろう。
 CはAより重いからAより早く落ちることになる、という見方ができる。
 でもAの部分から見ると、遅いBに足を引っ張られてAの落ちる早さはゆっくりなるはずだ。
 逆の、Bが早くAが遅く落ちるとしても同じような矛盾が生じ、それじゃ、AとBの落ちる速さは一緒じゃないか。

 まぁ、七面倒なことは置いても、今日届いた雑誌を見てると来年の医療費の単価がまた引き下げられそうだというので、落ちるときはみんな一緒だなと、妙な安心感を得たのでメモした次第。

ネタ元
Leaning tower of Pisa loses title

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