チャンポン

 夜、バンドの練習のあと小腹がすいたので、「うちだ屋」といううどんチェーン店に入った。お勧め品として和風チャンポンってのがポスターにあったのでそれを頼んだんだけど、麺がうどんで具はいわゆるチャンポンのものと一緒だけど、胡椒が少なく甘めの味付けで、チャンポンとはかなり異なる美味の料理でして。


 で、そのとき思ったこと。なんで和風チャンポンというネーミングなんだろう。何日か前、お好み焼きについてメモったけど、なんで独自のネーミングをつけないんだろうね。たとえば「うちだ屋特製うどん」とかね。
 医学の世界でもネーミングについてはなにかと控えめな態度が見受けられるんだよね。たとえば手術法なんかでも、世界的に認められている○○法に少し工夫を加えたとき、日本人のネーミングの多くは、○○法とかにしちゃうのね。
 外人さんなんかは、「おいおい前の方法と原理は変わらんじゃないかよ」なんて場合も、堂々と自分の名前をつけることが多いんだけど。
 こんなのも、民族的風習の差違を考えるときよく用いられる、農耕民族と狩猟民族の違いに起因するものなんだろうか。
 地域に定着したある集団のなかのだれかが、たとえばなにか道具を発明したとすると、その人物の名前はもう知れているので、どんなものかを想像できる名称の方が広まっていくわけね。でも、移動し続ける集団では、かりにその集団のなかではどんなものかを想像できる名称が優勢であったとしても、他の集団に伝播していくときには、その集団のなんらかの優位を保つため、冠に集団の名前がついて広まっていったんじゃなかろうかとか。
 で、まぁそんな根拠薄弱な話はさておいて、バンドの練習のとき、曲をコピーしたつもりでもバンドのみなさんから「なんとなく違う」ってよくいわれるのね。院長風ってことで打って出るほどアドリブしているわけでもないし、この場合は”少し変だぞ”という意味での変法なのね。もっと練習するから、メンバーさん、許してくださいね。

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