おとうさんはウルトラマン

カミさんが注文していた「おとうさんはウルトラマン」という絵本が届いたので、ひまなときにパラパラめくってみる。
家の外でウルトラマンのように(というか絵本のなかではおとうさんは本当にウルトラマンの恰好をしているのだが)戦うおとうさんは、家のなかでは子供に甘く、やさしい、ってな具合に、外で働くおとうさんと家でのお父さんの対比をして話をすすめている絵本のようだが、だからなんなの?という気がしないでもない。だが、ひとつだけとても納得の行くフレーズがあった。


おとうさんは「きずついてもきずついてもたたかう」「でもこどものきずにはめっぽうよわい」
そうなのだ。子供にけがをさせたくない。その思いはとても分かる。だから普段から子供らに注意していた。「そこに登っちゃだめ」「ほら、そこに頭がぶつかるぞ」「その大きな突起物はパパのエネルギーに満ちた大事なところだから触ると感電死するぞ」みたいな。
とはいえ3歳児の子供らは知的好奇心の固まりだ。まるでAVビデオを食い入るようにおやじのように、見るものすべて、やることすべてが興味の対象なのだ。だから少々危険な行動も大目にみようとつい先日カミさんと密約をかわしたばかりだった。
それがなんということか、昨日のNHKでこんな報道がなされていたのだ。以下はNHKサイトの「クローズアップ現代」からの引用だ。
「平均寿命が世界トップレベルの日本。新生児も死亡率がきわめて低く、世界に誇る健康大国と言われている。しかし、1~4歳の子どもの死亡率だけは高く、先進国の中で最悪のレベルであることが最新の研究から明らかになった。1~4歳の子どもは症状を言葉で訴えられない、症状が急変しやすいなどの理由から診療が難しい」
えーと、うちの子らは3歳半だったっけ。そう、報道にある1歳から4歳のあいだにある年齢だよね。
ということで直ちに方針変更。だってそれが分かっていて大きなけがでもさせたら、おとうさんは悔しくて泣いちゃうじゃないか。きみたちが傷つくだけでなく、おとうさんの心もトラウマを負っちゃうよ。
だからお前たち、もう分かっただろう。
本当はおとうさんはウルウルトラウママンなんだよ。

写真はウルトラマン対バルタン星人

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