静電気

 どうしてだか、冬場はビリと来てしまう。とくに車から降りるときがつらい。乾燥した季節の車は、怒ったときの女房そのものだ。怖くて触るに触れない。
 いつぞや、ホラー映画テレビ版「リング」で、ギバちゃんが黒革ジャンパーで、これまた革張りの4WDの運転席を降りたときを思い出す。開いたドアをしっかりと握ったまま、静電気なぞ絶対にないという堂々とした態度で降り立ったのだ。静電気てんこもりの状況なはずなのに、平気な顔をしてた。
 ギバちゃん、えらい。なるほど、そんな手があったか。ビリと来る前から車に接していれば、地面に足がついたとき、静電気は流れていくな。

 ということで、さっそくギバちゃんのマネしてみたけど、どういうわけか、ダメだった。理屈はあってるような気がする。だけど、車の屋根を持ったり、下の金属部分に触れたりしたバージョンアップもいくつかやったけど、ギバアップするしかなかった。ついでに前髪垂らした女性が迫ってきたのを思い出す。女性の怖さは髪の毛の長さじゃないことを、心から思う。
 だいたいなんで静電気なんだ。”静粛に”といわれたら、しゃべるやつはいないだろ。”静止画面”は動いてるか? 静電気なら動くな。勝手に人の体のなかを走りまわるな。そう主張したい。
 理屈に合わないことをしてると、院長のように痛い目に会うぞ。そう教えてあげたい。

…ということで、ゴメンなさい。ほら、静電気くんも一緒に頭さげて。

“静電気” への4件の返信

  1. そんな意味があったんだ。うんうん。
    私は静電気は、感じない体質だと思っていましたが、
    10年前から、やたらビリビリ感じるようになりました。なんでだろう。

  2. 直方にある トら○アルでは 棚という棚、買い物のカート、エレベーターのボタンにも仕掛けがあるの?っていうくらい しびれさせられます(=‐=) 電気なまずの放電でも やってんの?っていうくらい…
    車でも しびれるけど 娘と歩いてて 腕が触れるだけでビリッと走ります。

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