昨日、博多駅の前を歩いていたときのこと。ある会社の宣伝用の掲示板に鏡がディスプレイしてあった。覗くと、「真実の鏡」と「虚偽の鏡」と名前がついた1mほどの鏡が掲げられている。
「虚偽の鏡」の方は普段、鏡で見慣れている姿が映し出されるだけだけど、一方、「真実の鏡」は、”あなたは他の人の目にはこんな風に映っているんですよ”みたいな説明がしてあった。
小さいとき遊園地なんかで、こんなのあったなぁと、しばし眺める。
「真実の鏡」の構造は単純で、二つの鏡を使って、半分に映る像をもう片方に映し出してるもの。右に動けば、鏡の像は左に動く。つまり左右が入れ替わっていて、顔なんか「虚偽の鏡」で見る像と左右が入れ替わっているので、なんとなく違和感を感じてしまうのね。
で、思い出したこと。
よく「虚偽の鏡」は、右と左を逆にしていると思われてるけど、あれって違うのよね。もしそうだとすると、じゃあ、なんで上と下は逆にならないのって疑問も湧いてくるわけで。
この説明でよく使われるのが、鏡を前にして方向を指す動作。自分の右の方の先が東だったら、鏡も東を指してるけど、前が北だったら鏡の中の像は南を指してるわけね。(ここらあたりでも参照に)
これって理屈では分かるけど、それでも実感としては左右が逆になってるような気がする。
でもね、鏡なんか持ち出さなくても、こんな勘違いってよくあるような気がするんだよなぁ。
一体、前に進んできたのか、後戻りしてるのか、右に行ってるのか、左に向かおうとしてるのか。ほんと、自分でもよく分からないトキを過ごしてきた。
そう、感慨深く鏡をみつめながら、40代最後の誕生日を迎えようとしてたわけで。
N先生、E子さん、ホテルのディナー、とっても美味しかったです。ありがとうございました。お返しする物がありませんので、こんど部屋の掃除でもしに伺います。