背帯にかかれた文字にひかれたのは、己のセンスのなさを露呈するだけだった。
そこにはこんな文字があった。
「東大、京大でいま一番読まれている本
2024年4月期 東大生協 本郷・駒場 書籍部、京大ルネBS 人文書1位」
東大、京大にあこがれる人が世の中に一定数いるに違いないことを踏んだキャッチコピーだ。それにまんまとかかってしまった、というわけだ。
人の思考を定規だとすると、その定規を哲学を語る人それぞれの定規で測りなおすというのが哲学ではないのかと、常々思っている。
だから哲学を語る人のそれぞれの定規を普通の定規で再び測り直そうとすると、難解になるのだ。そんな哲学の内容をくだけた話にもっていくことには、よほどのテクニックが必要だと実感した本だった。
え、何の本かって?センスがないせいか、あるいは読んでもセンスが身につかなかったせいか、題名がどうしても思い出せない