いろいろごまかして生きてきた院長の背中を見てだろうか、息子がテーブルマジックに凝っている。
最近随分レベルを上げてきているようで、ときどき家族の前で披露してれるのだが、間違いなくしかるべき場でやれば小銭どころかそこそこの投げ銭を得るだろうと思えるぐらいのテクニックとコンテンツがある手品だ。
どうごまかして生きてきたのか訊かれるのが分かる身だから、もちろんそれぞれのネタの披露をねだったりはしないのだが、初歩の初歩ともいえる手品を教えてくれたのでアップしてみた。
真ん中のカードはなーんだ、という手品だ。左手に気を取られていると、”アレ?”ということになるはずだ。
実はネタが映り込んでいる。それを聞いてかつ見て、頭では理解できのだが、どうしてもしっくりこない。
なぜそんな単純なことに気づかないのか。
もちろん院長はその進化論的な意味合いを問うているのだ。
きっと、こんなことに気づかない個体でも生存に不利益はなかったから人類は生き永らえ、そしてそれをネタとしたマジックが成立しているのだろう。
ただ院長よりごまかし方が上手な個体が出現したとすれば話は別だ。
とくにお札のやり取りの際には気を付けねばならない。