ハグ

 今日スタッフと話ていると「ハグする」という言葉が出た。正確な意味が分からず、一応抱きしめることだと理解していたことを話すと、スタッフのみなさんからそうだと了解を得た。でも、その語源はなにかというと誰も自信を持って答えられない。
 ウロ覚えだけど、「ハグハグする」というような言葉を聞いたことがあるような気がしたので、日本語だと思ってたんだけど、調べるとりっぱな英語。それも日常的に使用されるものらしい。きっと知らない人のほうが少ないのかもしれない。


 まぁ恥は恥として、今日はこの”hug”についてメモしておきたい。
 どうもあいさつとして抱きしめる行為で、男女を問わず肌と肌をふれあい親愛の情を示すものらしいが、マイムマイムを踊って女の子の手が触れるとドキドキしたようなアホな少年院長なんかには、縁遠い文化であることは間違いない。
 でも西洋ではれっきとした習慣なのだ。
 この文化の違いはどこからくるのだろう。確かに肌を触れ合わせれば、それだけ親近感は増すような気がする。だけどそれが真実なら日本人を初めとするハグの文化をもたない人々はそれを採用してこなかったのだろう。
 やっぱり農耕民族と狩猟民族の違いだろうか。文化の違いを語るときに、黄門さまの紋所ように登場する概念だけど、なんとなくそういう気がする。だって農耕民族はハグしなくても、その共同体での信頼が出来上がっていただろうと思われるけど、狩猟民族の人たちは新しく変化する出会いの中で信頼を確認し合わなくてはならないからね。
 で、次郎は、城主さまのために美味しい米を作ろうと、今日も朝から汗をながしていた。やがて暑い日差しを避けるため木陰で水を飲みながら休んでいるときのこと。たんぼの向こうから声をかける者がいる。しばらく分からなかったが、やがて気づいた。兄の一郎だった。
「おらぁ、もっと世の中をみてぇ」そう捨てぜりふを吐き、お父とけんかして出ていったのは何年も前のこと。
 一郎は陽気に手を挙げ次郎に近づいてくる。そして、「元気にしてたか」そういったかと思うと、兄は急に次郎を抱きしめた。
 これはあいさつなんだろうか。戸惑いながら次郎はこう思った。
 なんかちぐハグ。

“ハグ” への2件の返信

  1. 2年前、韓国で開催された自然治癒力増進国際会議に参加しました。日本からは100人近く参加しましたが、世界中から集まった人たちと今まで日本では経験しなかったハグをしました。
    人と始めてあった時握手をする、再開した時も握手をするというのは習慣になっていますが、今年はハグもしていきたいなと思っています。

  2. 2年前、韓国で開催された自然治癒力増進国際会議に参加しました。日本からは100人近く参加しましたが、世界中から集まった人たちと今まで日本では経験しなかったハグをしました。
    人と始めてあった時握手をする、再開した時も握手をするというのは習慣になっていますが、今年はハグもしていきたいなと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。