梅雨も終わりかけにつき、今日クリニックの中庭の草取りを決行。大して広くもない庭なんだけどジュラシックパークに出てくるラプトルみたいなやつがごそごそ動き回っても、ザーっと草が動いているのしか確認できないようなほどの草ぼーぼーの状態。でもとにかく足場を築こうと降り立った地点から力任せに草を抜き始める。
狭いながらも空間が開けると中腰になり草の根本を持って、引き抜きあるいは刈り取っていく。処理した草は片隅に重ねていったんだけど、空間が広がると同時に当然のことながらその山も大きくなっていく。
最初のうちは庭がきれいになっていくのを見て楽しかったんだけど、そのうちにその山の方も気になりだして。
というのは、なんとなく草の命が積み上がられていくような気がしたのね。草たちにとっちゃ完全にジェノサイド、つまり大虐殺だよね。なんだかちょっぴりかわいそうな気もしだして。
とはいえ、やっぱり庭をきれいにしなければとまた手を進めたわけ。
終わったときは、庭の端いっぱいに抜き取られた草の山。それを見て罪滅ぼしにと、こんなことをなんどもなんどもお願いしたりして。
今度生えてくるときは、どこか違う庭にでも行ってちょうだいね。ボクも楽だし。
頼むじぇ、どこか遠くの庭にでも花実を咲かしてちょうだいね。
そう、なんどもなんども頼んだりしてね。
頼むじぇのう、再度頼むじぇのう、サイド頼むじぇのサイド、頼むジェノ、サイド…ああ、やっぱりジェノサイドじゃああああ。