世界を股に旅したことのないものがいうのも僭越かもしれないが、国際人として学ばなければならないマナーが、100はあると思う。
思いつくままに挙げてみると、その一、海外でも「院長室」の悪口を口にしてはならない。その二、同じような禁止事項として、その国々の食文化を非難してはならない、などがあるだろう。
残りのマナーは世界を旅したときに、ゆっくりと考えてみたい。
日本人から見たゲテモノにはどんなものがあるのだろうか。もちろん配偶者のある方は、お互いは除くというのが前提だ。
ヘビ、サソリ、ゴキブリ、トカゲなどは候補に挙げられるだろう。
上の写真はそうしたゲテモノのなかのウジ虫料理というわけだ。ドイツのドレスデンの料理屋さんでお試し月間を設けたところ評判がよく、唐揚げだけでなく今ではウジ虫アイスクリームやウジ虫サラダ、ウジ虫カクテルがメニューに加わっている。おいしいメキシコ産のウジ虫を使っているという。
実はゲテモノ料理として出されたことは一度もない。ネタ元を見てると、いろんな料理法があるようだ。あるいはヘビの刺身、ゴキブリの立田揚げ、トカゲの蒸し焼きなどといった料理も存在するのだろうか。
こうしたメモをすると、気分を害された方もいるかもしれない。メモしている本人もあまり気持ちのいいものではない。
でもよく考えるとこうした生き物の食材はタンパク質なのだ。
そもそもタンパク質というのは、アミノ酸という物質が連なったもので、このアミノ酸は地球上のすべての生物で共通のものだ。
たしかにタンパク質は動物で異なるものも多いし、場合によってはほかの生物が摂ると毒になる場合もある。でもいくらゲテモノであっても、今までヒトが口にしてきたということは、安全である証拠なのだ。ナマものでは寄生虫の心配があるが、熱を通したものは全く問題ないはずだ。
だからなにも恐れることはない。ようはアミノ酸の固まりなのだから。
とはいってもやはり食材に抵抗を感じる人もいるだろう。そういう方は、「アミノ酸、アミノ酸」と唱えながら口にすれば、気もまぎれるはずだ。
でも気乗りしない態度を相手に悟られることなど失礼きわまりないことだ。
だから皿を目の前に出されたとき、唱えるだけでなく”クス”と笑みを浮かべることも必要だろう。そう、驚きを隠すのだ。それが国際人としてのマナーというものだ。
さぁ練習してみよう。こんな具合だ。
「ア!ミー?ノー酸、クス」
オチはここだったのか。
好き嫌いのない王様は、きっと、一度は口にしてみるだろうな。
先生、毎度どうも!
今日、私のブログで恒例の「ある事」をさせて頂きました。
楽しい記事また楽しみにしていますよ!
(二重の楽しみということで)