スクリプト

朝起きてから、人前ではとても開けない本にちらりと目を通している。本当に赤面するような本だが、この年になっても多少の興奮を覚えられることを自慢に思う。

どんな本かというと、「いまさら聞けない糖尿病」とか「初心者のための心電図」とか、「もう迷わない胸部レントゲン」みたいな医学初心者むけのやつだ。こんな類いのものを、この年になって患者や人前で開ける訳がない。

以前、書籍を画像化し個人サーバにアップして書籍化しているとメモしたことがあるが、その本のいくつかを朝のわずかな時間にながめているのだ。基本的なことであっても改めて知識を確認することに、新鮮な興奮を覚える。

このネット本にはいろんな利点がある。まずネットに入ればどこでも見られるということだ。さらに表紙や背などなく、なにを読んでいるのかまわりに悟られることはない。たとえ診療の合間でも、スタッフの目など恐れず内容に集中できる。さらに重要なポイントは、なにを読んでいるか、ばれそうになったとき、クリックひとつでさっと隠せるのだ。

すばらしいではないか。
今後、夜寝る前、人前ではとても開けない本にも挑戦しようと考えている。

(この甘美なスクリプト、よければ zip を解凍してどうぞ。ほんのちょっぴり JavaScript、ruby、html の知識が必要)