マトリョーシカ

 以前のホームページで、ネットでめぐりあった興味あるサイトを紹介していたことがある。
 女性の肌の露出度が多い興味あるサイトは個人情報として公開せず、多くは科学系のサイトだった
 最近サーバーの整理をしていて、それがあまり関連のないところに置かれていたことに気づいたため、ここに改めてメモし直しておこうかと思いついた。赤福や吉兆のように、いつの時点の紹介かもう分からなくなっているが、少なくとも5年は有に過ぎているはずだ。それにも関わらずうれしいことにリンクがまだつながっている。


 ネットに慣れ親しんだ人ならご存じのように、5,6年以上にわたって存続するサイトは決して多くはない。そして「院長室」を除けば、往々にして永く続くサイトは優秀なのだ。
 肌の露出度が高いサイトの記録をなくしてしまった己を悔やんでも悔やみきれないが、一方でそうしたすぐれたサイトを選んでいた自分を愛おしく感じる。
 そうした感情を交えながら、今から先、数回、自分の書いた文を引用形式で用いるメモが登場するかもしれないが、こうした事情であることをお含み置きいただけたら幸いである。
 ということで早速メモしたい。題は「マトリョーシカ」。

 マトリョーシカというロシアのおもちゃがある。少し大きめの女の子の人形があり、腰のあたりをひねると二つに割れる。すると中から同じ格好をした少し小さめの人形が出てくる。それの腰をひねるとまた中から少し小さめの人形が出てくる、いわゆる”入れ子”の人形のおもちゃだ。サイズの限界は人形師の技術に依拠しているわけだが、どのようなものであれ、興味を惹かれるのはわたしだけだろうか。
 あるいは人は”入れ子”構造に本能的な関心を抱いているのではないだろうか。とりわけ供を宿すことができる女性は、まさに”入れ子”そのものであり、男性も女性に宿る”入れ子”を自分の分身と信じているはずである。
 事実、近代医学の黎明期、欧米では精子の先端にその男性自身のごく小さな別の自身が乗っていて、それが女性の胎内で大きくなるという説もあったほどだ。
 ここのサイトはフラクタルをいろんな切り口で紹介している。基本的にはある図形を拡大していくと、またその図形が現れるというものだ。それにも関わらず、わたしはいつも、その途中で、なにか違う形のものが現れないか期待しながらクリックしている。
 もし人の形でも現れようものなら、「フラクタル」という名前の変更を考慮すべきだろう。それには、「オドロークシカ」ないと秘かに決めている。

  お分かりのように、「マトリョーシカ」と「オドロークシカ」の言葉の響きをもてあそんだものだ。でもよく考えると最後の”ーシカ”の三文字しか一致していない。
 ああ、そんなチンケなオチに腐心するより、より肌の露出度が高い情報の記録保持に心がければよかったと、今更ながら後悔している。

興味あるサイト元
フラクタル

“マトリョーシカ” への2件の返信

  1. 私も、お気に入りに入れておいた「肌の露出度が高いサイトの記録」を
    なくしてしまいました。外付けのHDを買ったので次からは大切にバックアップしておこうと思います。

  2. 空虚なデジタルの集合体に過ぎないのに、そんな情報にもてあそばれる自分が悲しいです。

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