政治家

愚かな政治家というのはいるものだ。
『北方領土へのビザなし交流訪問団に同行した日本維新の会の丸山穂高衆院議員が、国後島を訪問中の11日、「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と元島民の団長に質問したことが13日、訪問団への取材で分かった』(msnニュース)という。

領土問題が煮詰まっていないのに最初から戦いを問うバカがいるだろうか。

領土問題は国家の行動の規範をなす問題でときには武力が絡むこともあるだろう。だからといってすぐさま、その主張を武力に移すのは、あまりに性急すぎる。もちろん民主主義が根付いていない国ではそうした行動もありうるだろうが、少なくともここは日本なのだ。

賢い政治家はそれを踏まえて発言するものだ。さまざまな要因を勘案し、世の中の動静を見計らいながら、いろんな手段があるなかで、戦争もやむを得ない。そう民衆に納得させるのが政治家なのだ。いままで、過去の歴史を学んだ賢い政治家たちは、そのように振舞ってきたはずだ。
この議員はそんなことも知らないのだろう。

ついでだから議員に知っていて欲しいことがある。とても大事なことだから忘れないで欲しい。

それは、そうした賢い政治家は、愚かな歴史を繰り返す愚かな政治家にしかならない、ということだ。