サンタ

サンタの罪を問う論文が英国の有名な医学雑誌に掲載された。オーストラリアのメルボルン大学の先生が寄せたもので、「博士号の研究の合間に書いた論文」らしい。
サンタは食べ過ぎや飲み過ぎ、あるいは運動不足などの不健康なライフスタイルを推奨しているというのが論文の骨子だ。


ひいては小児肥満や10代の喫煙、あるいは感染症の広がりに通じるのだという。
たとえばジャンクフードからアルコールまでなんでもサンタの図柄は使われている。過去にはタバコの宣伝にも使われたほどだ。
サンタの食生活は大人、とくにサンタが忙しいときサンタに代わって届け物をしなくてはいけないパパたちにも影響している。サンタの腰回りがふっくらしていてもクッキーやミルクやビールを口にしているのでは、当然のことだ。
サンタとパパはソリ担当鹿のルドルフが食べた残りのニンジンとセロリを食べることから始めることを研究者は勧めている。
さらにサンタは飲酒運転の悪いモデルでもある。シートベルトもつけていないではないか。また数十億軒も回らなくてはならないサンタはウイルスや菌の運び屋にも変身する。
とまぁ書いた研究者本人も認める冗談論文なのだが、最後にちょっぴりまじめな主張も乗せられている。
「基本的に、サンタは子供の好みに合う人物で、彼がアルコールやその他同種のものを売るために大企業によって使用されれば、サンタが子供らへそれらの製品を勧めているのと同じなのだ」
なるほどなるほど、おっしゃる通り。
でもね、サンタの罪はほかにもある。パパたちを除く世の中の多くの人が毎年パパたちはよろこんでサンタのまねをしていると思っているのだろうが、とんでもない勘違いだ。
論文にもあるように、確かにパパたちはサンタが忙しいときサンタに代わって届け物をしなくてはいけない役目を負っている。
そしてプレゼントをもらった子供たちがわーいと喜べば、こちらも一緒にわーいと騒がざるを得ない。その姿を見ればパパたちも喜んでいる風にも映るだろうが、すべてはカミさんからの指図で動いているのだ。
そんな強制された演技のどこにおもしろみがあるというのか。それでも子供らの前では無邪気なサンタを装わねばならない。仕事から疲れて帰った体にむち打ちながら、それも子供たちに素性を知られないようにと神経を使いながらの演技となればなおさらのことだ。
繰り返すが、パパたちがサンタの真似をして喜んでいるなんて説は全くのウソ。
それもこれもサンタさん、あなたがいるからだ。だからいいたい。あなたのもう一つの罪はこうだ。(おっさんサンタをクリック)



ネタ元
Santa more naughty than nice, says expert

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