コニカ

当院の電子カルテは自前のプログラムで動いている。その骨格をなすのが桐というリレーショナルデータベースで最新版はv10。うちのはv9でも問題なく動いているのだが、元号改正に対応できず、ここ半年v10への移行を考えていた。

通常のバージョンアップは製造元から提供されるアプリですんなりと行くのだろうが、けっこうな時間を取らざるを得なかったのは、今回は拡張子(拡張子がなんだかわからなくても、発音は小野妹子の子ではなく、調子の子、ぐらいのことがわかっていただければ十分だと思う)の変更が伴っているため、ほどほどの量をコードしたものとしては相当の慎重さが要求されたからだ。

で、いろいろな準備と確認を経て先日の連休を利用してバージョンアップを敢行した。
2,3の手直しが必要だったが、順調に移行できていると安心していたのだが、数日前レントゲンとの連携でつまづいてしまった。
当院のCR(コンピューテッドラジオグラフィー)レントゲンのリーダーはコニカ製で正常動作ではコニカ側でID入力すれば診察室側で入力した患者のデータを拾うことができるのだが、まったく読み込まない。

いろいろやってみると、問題の箇所がぼんやりと分かってきた。

コニカリーダーにあるKIMフォルダ(おそらくKONICA IMAGEの略だろう)からは診察室のパソコンにある月々の患者データは見える。でもそこにあるデータを読み込まないのだ。きっと桐をバージョンアップした際、フォルダ名をいったん削除し再設定したことでリンクが切れ、診察室のフォルダ名は同じでもコニカ側からは異なる場所を見ているのではないかと推測している。

診察室のパソコンからは KIM は見え、コニカ側から MOON は見えるのだが、それぞれが底流で見えていない。

読んでいてきっと理解できないことだろう。でも大丈夫、メモしている本人も不安に駆られてメモしてるだけで、ぼんやりと分かったなどとはったりをかましたが、実はまったく理解に程遠いところからメモしているだけだ。

ただ、いいたいことがある。

北の KIMさん と 南の MOONさん、お互い確かに見えてはいるものの、なにを考えどうつながっているのか、まったくわからない、さらにここ直近のいろいろな事態の収束は、この国をはじめ一体だれがコニカリーダーになるのか、って、ますます分からなくなってしまうよなぁ。