お化け

ほらほら、これがお化けだぞ。ママがいった通り、夜のお庭は寒いけど、楽しいだろ。
バカな話をするだけがお父さんじゃない。お父さんは懐中電灯でお化けを作ることもできるんだ。ちょっとスイッチをスライドさせればお化けの口を動かすことも出来る。
だけどいいか、寒いからやめろといったママからきっとあとでしかられるのはお父さんなんだ。それを承知の上でお前達にお庭でお化けを見せているんだから、よくよく楽しむんだぞ。


おいおい、壁を虫取り網で叩くのはやめてくれ。お化けはそんなんじゃ捕まらないし、壁の塗装が剥げでもしたらこっぴどくしかられるのはこのお父さんなんだから、。
そうだ、ちょっと話をしてあげよう。子供が想像上の怖いもの-こんなお化けとか魔女とか-に対処する方法を研究した人がいるんだ。
4歳児から7歳児までを対象にした研究だからお前たちには関係ないかもしれなけど…おいおい、ホースで水をかけるなよ。お化けはそんなんじゃ濡れないし、靴にでもかかったら、ママからみんなしかられるぞ。
6才や7才のお兄ちゃんは怖いと思ったとき、こんな風に考えるんだ。「お化けは本当はいいやつなんだと想像しよう」って。それを自分にいいきかせることで、対処することができるんだ。
でもね、4才児は、違う。もうじき3才になるお前たちもさっきから奇声を発してお化けを追い回してるから、何が実体で何が実体でないか理解しているはずだ。だが、4才のちょっとお兄ちゃんたちは、本当に怖いと思ったとき、怖がったままなんだ。もっとお兄ちゃんたちのように「お化けは本当はいいやつなんだと思おう」なんて考えができないんだ。
だから大丈夫。お父さんはもっとお兄ちゃんより、もっと年が上だろ。だから、ママはきっといい人なんだ、って想像できるから、大丈夫…たぶん。

ネタ元
Study finds who is afraid of the bogeyman

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