組長


 またまたバカバカしいことが起ころうとしている。
 藪一家の組長、最近めちゃくちゃ気に入らないことがある。手塩にかけた布施組の組長がいうことをきかないのだ。それどころか、どうも藪組に抗争をしかけようという気配がある。そこで藪組自慢の白い家に一家の幹部たちが集まって相談の運びになったわけでして。


子分A「親分、どうもチャカとか隠し持っているようですが、布施のやつ、なかなか手の内を見せようとしません」
藪親分「バカヤロー。やわなこといってないで、ほかに手があるだろうが」
子分B「何年も、シマを包囲してアガリをきつくしてやったんですけど、なかなかしぶくて」
藪親分「じゃ、やられる前にやれだろ」
子分A「それじゃ、ほかの組長にしめしがつきませんぜ」
子分B「じゃ、なにかほかの脅しをみせましょうか」
藪親分「なにか考えがあるのか」
子分B「へぇ、そんなこともあろうかと思って、この棒をぶんぶん振り回してましたけど」
藪親分「そんなんで、効果があるんか」
子分B「いやぁ、なかなか布施のやつ強情で」
藪親分「だろうな。で、その棒の名前はなんてんだ」
子分B「へぇ、そのものズバリ、棒名です」
藪親分「ばかやろう。やろうどもいくぞ」
 これぐらいバカバカしいことが明日には起こっている。ヤクザどうしの抗争でいくつの罪のない人の命が失われることか。ほんとに嘆かわしい。

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