怪文書


 今日医師会からこんな怪文書(下線はボクがつけたんですけど、文書はそのまんま)が全国を飛び交っているようだから注意しろというオフレが回ってきた。どの職種というわけではないが、まぁお金を持っていそうな人々に、「あなたすねに傷あるでしょ。秘密にしとくからお金出しな」というもの。


 でも、もう少し具体性を持たした文書のほうがいいんじゃないだろうか。たとえばこんな具合。
「課長さん、あなたが横領したお金は女性につぎ込んでますね。彼女と例のレストランで食事をしているところ、課の人に見つからなくよかったですね。誕生日の送りものもそのお金から出しているんでしょ。課のなかでは、おつきあいのうわさぐらいは秘かにありますよ」
 不特定多数に出しているのだから、きっとこの条件に合致した人はいるはず。送りつけられた人は結構焦ると思う。
 で、今日のメモは、専門性か一般性かということ。
「勝つためのゲームの理論」(ブルーバックス)のなかにアメリカ西海岸の985のレストランを対象に、季節を通してどういった戦略が有利かということを調べた研究が紹介してある。(参照
で、たとえば夏ばっかりのように環境が変わらなければ、「専門店」戦略が、夏もあり冬もありという具合に変われば、「なんでも屋」戦略がいいそうな。
 もちろん環境の変化で違うのはお客の需要で、どのメニューに関心があるかってこと。であれば、最初のお手紙に戻って、その文面に心当たりあるぞと興味を引かれるのは、ある意味需要に置き換えられると思う。
 それに、心当たりのあるそれぞれの方が抱いている「あまりに酷い、社会的にも許されない」具体的な内容は、環境の変化に対応していると思う。だってそんな方は、皆さん、たとえば不倫だけでつつかれているわけではなく、いろんな問題それぞれに、いわば環境の変化の違いで対応されているわけで。
 ということは、「あまりに酷い、社会的に許されない」ことをやっている人への脅しの文書は、誰にでも通用する内容の方が効率がいいのだろうか。
 でもやっぱり課長さんあてに送ったほうが、いいような気がするなぁ。
 若い女性も大事だけど、愛妻家でもある課長さんは、最後のこの文面を見て震え上がるに決まっている。
「こんなこと、奥さんに知られてもいいんですかねぇ」
 課長さんは、翌日昼休みにこっそり会社を抜け出し、銀行に行く。ちょっと多めに振り込めば、許してもらえる可能性も高くなろうというもんだ。課長さんは、なんで62万円かなどの考えはまったく頭をよぎらず、63万円を送金して一安心。
 うん、今度文書がボクのとこに送られてきたら、ぜひこっちを勧めてみよっと。

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