黄金比


黄金比という、古代ギリシャの数学者が見つけた長方形の縦と横の比率がある。爾来、その比率が一番美しいといわれているのだが、どうも納得がいかない。人の美的感覚なんてのはそんな数値で示されるものではないはずだ。暫定税率がそのままだというハトさんの結論に納得がいかないのと同じで、なぜなのかといわれても明確には反論できないが、とにかく納得がいかない。


だいたい”黄金”なんてネーミング自体、鼻につくではないか。ハトさんも黄金マニフェストなんていってたら、端から無視してたはずだ。だが、なんとなくこのマニフェストはいいぞ、というニュアンスを醸し出していたらか、魅力を放っていたのだ。
黄金比に関する昔から抱いていたそんな感情をザラっと逆なでするような研究があった。顔の美しさの黄金比率が分かったというのだ。
カリフォルニア大学サンディエゴ校とトロント大学での心理学研究で、大学に通う男女を対象に写真を見せて調べたところ目と口の間の垂直の距離が顔の長さのおよそ36%、目の間の水平距離が顔の幅のおよそ46%の顔に多くの被験者が魅力を感じたという。
だからなんだというのだ。ウチのカミさんなんか、目と口の距離が顔の長さのおよそ35.9%で、目の間の距離が顔の幅のおよそ46.1%なのだが、そんなことに魅力を感じているのではない。仕事のあとにビールを用意してくれているやさしかさとか、どうぞと注いでくれるかわいらしさとか、お前、飲み過ぎだぞ、というきびしさに魅力を感じているのだ。
だがよく考えるとビールをあおった上での測定だったことも考慮する必要があるだろう。正直ミスがあったかもしれない。目と口の距離は写真の45のような気もするし、目の間隔も35のような気もする。
でもそんなことをいったが最後、カミさんから頭をブッ叩かれるに決まっている。これが現実のOh!ゴーン、ヒー(勘弁してください。もう二度といいません)なのだ。ハトさんも、気をつけるように。

ネタ元
Researchers discover new ‘golden ratios’ for female facial beauty

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