足し算引き算

歴史上、人類がゼロという数を手に入れるのに長いときが必要であった。それほどゼロは難しい概念なのだ。
たとえば、酔っ払ったオヤジが冷蔵庫にある最後のビール缶を空けたあと、なんど扉を開けてもどこにもビールがないことが理解できないのと一緒だ。
そのゼロの概念をミツバチが理解しているという。そればかりではない。その”事実”を基にした実験で足し算、引き算の概念も理解していることが分かったという記事があった。オーストラリアのメルボルンにある大学の研究だ。

ネタ元には「ミツバチはゼロの概念を理解できるという彼らの発見に基づいて」ということで、ハチがゼロをどういう風に理解しているかには触れられてなく、そのあとのくだりの足し算、引き算の実験の説明が記載されているのだが、正直、ついて行けてない。

まずどんな実験でゼロを理解していることが分かったのかが気になる。いつもの8の字ダンスがミツがなくなれば0の字ダンスになったのだろうか。そのことに触れられてないのがついて行けてない理由のひとつ。

もうひとつの理由は、そのあとの足し算、引き算の実験の説明が理解できないことにある。
その最大の理由は英語がよく分からない点にあるのだろう。だから自信がない箇所はネタ元の英語をカッコで併記しながら記事をメモしてみる。また記事にはないオヤジの意見もカッコ内にいれてみた。

まず小題として「金ハチ先生みたい?ハチの訓練の仕方」とある。
(A school for bees? How the honeybees were trained)

Y字の形をした迷路を用い、正しい答えの方を選べば砂糖水、間違えれば苦いキニーネに当たる。
入り口には1、2,3,4,5形のうち、2つの組のしつらえものが置いてある。
(When a bee flew into the entrance of the maze they would see a set of elements, between 1 to 5 shapes.)
そのうちひとつは青色、もうひとつは黄色で、青は足すことを、黄色は引くことを意味する。
(どうも数字の1から5の形は視覚的な影響考慮したもので、その影響を受けずに青と黄を認識できるか調べる、ということらしい)

最初の数字を見た後、ハチは迷路の左側または右側へ飛ぶことを選択できる室に穴を通って進む。
ミツバチが迷路の片側だけ選ぶことを避けるために、実験を通して砂糖水の配置はランダムに変更された。

結果、4から7時間かかった100以上の学習試行で、ハチは青が+1を意味し、黄色が-1を意味することを理解した。

以上だが、やはりついて行けてない。実験は青か黄色の判断がついているかを調べるだけのものではないのか、という疑問がどうしても拭えない。

でも有名な科学サイトで紹介されているのだから、やはりよい実験なのだろう。
ハチが加算、減算ができるか調べる、いい加減な実験だと思う。

(研究者には申し訳ありませんが、これでいっぱいいっぱいです)

Bees can do basic arithmetic