南中高度

この1年、双子の子供らの中学受験に付き合ってきた。おかげでかれらは全国有数の中学校の門を通ることができるぐらいの体型を維持できたはずだ。もっともマツコ・デラックスが通らない校門などあるのか知らないのだが。
それはさておき、自分も新たな知識を得て大変興味深く自分の人生を振り返ることができている。
なぜそんなことを知らずに、今まで生きてきたのだろう、的な知識だ。いくつかあるのだが、そのひとつが南中高度


図で説明すればこうなる。(これを見て理解できない方がおられればマツコ・デラックスが出ているテレビ番組に質問でもしていただければいいかと)


このおやじは学校に行っている間、そして社会人として生活するなかでこの言葉を絶対に見聞きしていたはずだ。なのにこの言葉の意味を子供らに説明できなかった。それはきっとこの言葉を無意識のうちに無視していたのだろう。
今、自省するにこの言葉自体に、不信感を抱いていたような気がする。
南中?なぜ南に中があるのか?おやじの背中を見ろ、といえるけど、南の中を見ろ、なんていえないではないか、そんなあいまいな疑問がすくぶっていたのだ。
今ならわかる。中は真ん中ではなく的中の中なのだ。つまり子午線(この言葉がわからない方は池上彰さんが出ているテレビ番組に質問していただければいいかと)と交わる点を意味していて、この場合の「中」は「あたる」という意味なのだ。
理解してしまえば、なんちゅうことはないのだが、こんなおやじから教えられた子供らは灘(なだ)中学校など天空のかなたにかすかにも見えない星同様で、地方の難しい中学校、いわゆる難中(こんな言葉があるかどうかは、Yahoo質問箱あたりで質問していただければいいかと。もしあればご一報ください)通過もとてもおぼつかない状態のままでしかないである。