勘違い


今日スタッフからインフィニティってどういう意味ですかと訊かれた。なにやらテファニィのネックレスにつけられた名前らしい。つかさず、「それは幼児性だよ」と答え、そのあと、デズニーのミッキーマウスは、初期と今とでは目の位置とか額の広さとか角度とか違うんだよ。それはね、ミッキーマウスがみんなから愛されるように infinity を持つようになってきたからなのよ、なんて本の受け売りを披露したんだけど。


話終えて、院長室にもどり、そうだったかなぁともう一度辞書で引いたらなんと infinity の意味は「無限」。
確かにそうだったと記憶がよみがえる。なんで間違ったんだろうとしばらく考えたところ、生物学で出てくる幼形成熟 neoteney(ネオティニィ) が 幼児の infant (インファント)と一緒になって、いつのまにかボクのなかでは infinity になってしまっていたようで。
思えば決めては バンドの 「 Do As Infinity」にあるような気がする。”幼児のようにふるまえ”か、なかなかいいネーミングじゃん、てな風に勝手に解釈し、そのまま固定されてしまったんだと思う。
さっそくスタッフに謝り、ついでに誤りに気づかしてもらったことへの謝辞を述べた次第で。
実は調子に乗って話したのは、ミッキーマウスの話だけでなく、証券会社からの勧誘なんかが夜、電話であるときは、ボクは「父は出てます」と infinity モードで話しして撃退しているんだよとか、くだんのネックレスは幼く見せるためのものなのかしら、などというスタッフの疑問にも相づちを打つなど、たくさんの道化を演じてしまったんだけど。
まぁだれでも勘違いはあるもの。
そういえば、九州管内じゃない、ある大学のえらい先生を思い出した。ある地域の人たちの健康状態を調べるための検診があり、ボクも学生ながらお手伝いしたことがある。そのとき診察されていたのがその先生。
先生の前に座り、なにか症状はないかと訊かれた住民の方は、「最近わきばらが痛い」といった。先生はさっそくカルテを手にし、まず上半身の絵を描き、脇のところに→をつけ、parasite pain と記載された。パラサイト ペイン。pain(ペイン) は痛みで分かるんだけど。
 para(パラ) はそばに、とか横に、などを意味する接頭語で、site(サイト) は場所とか位置とかを表す英語だから、「横のほうの場所」で分からないことはない。でも parasite って”寄生虫”の意味以外ないんだよなぁって、学生ながら思ったわけでして。
 その先生は公衆衛生が専門だったから、なにか大きな勘違いをされてたに違いない。とてもやさしそうな先生で、きっと中学校のとき好きな女の子がいても打ち明けられないタイプじゃなかったのかなぁ。
 親友の斉藤くんが、いつも肘でその先生を突ついては、告白をうながす。でもなかなか行動に出られなかったんだろうな。
 彼女の名前は、原さん。「おい、行けよ」とはじらう先生の脇腹を、斉藤くんはつつき続ける。
 原、斉藤、脇腹。ハラ、サイト、脇腹…。
 きっと先生もボクと一緒で、勘違いされた理由があると思うんだけど。
 ちなみに先生は教授になられたあと、もう退官されました。

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