ＢＭＩ

　ＢＭＩ（ビーエムアイ）とは体重kgを身長m×身長mで割った数値だ。肥満を表す指数で増えると肥満の傾向にあることを意味する。そのＢＭＩを使って人間関係と肥満の関連を明らかにしようとした研究の記事があった。
　フラミンガム研究という業界では有名な研究がある。米国のフラミンガムという地域に住む人たちの健康状態をいろんな検査をしながら３０年以上にわたって追ったものだが、今回の研究はそこでのデータを利用したものだ。

　ＢＭＩが２５を越えたものを肥満とし、結局１２０００人以上について調べたところ、兄妹や配偶者が肥満であれば肥満になる機会がおよそ４０％高くなるという結果が出たという。
　いろんな統計処理が施されているようでこの４０％の数値の意味が今ひとつ分からないのだが、たとえば配偶者が肥満でもともと肥満でなかった人１０人と配偶者が非肥満でもともと肥満でなかった人１０人を比べたら、ある期間のうちに後者の５人が肥満になり、その４０％にあたる２人多い数の７人が前者で肥満になったということなのだろうか。
　それはさておき、おもしろいことに関係性で一番影響を与えていたのは友達だという。友達が肥満であれば２，３年のうちに肥満になる可能性が６０％高くなるという結果が出たのだ。
　肥満になったときはこの期間に平均２．３ｋｇ体重の増加があったという。
　この友達の影響はお互いが友達だと認識していれば、片方が肥満になるとあたかも真似をするかのようにもう片方も肥満になっていた。
　さらに興味あることは８００ｋｍ離れていようと近所であろうと友達の与える影響は同じだったという。
　「太った友達との関係を悪くしようとしているものではない」「友達を多く持つことは心を豊かにするものだ」と研究者がいうように別に太った人を敬遠する必要などまったくないだろう。
　なぜそうなるのかははっきりしないが、そんなことよりそれほど仲がいい人間関係があるというだ。それは誇りに思ってもいいくらいだろう。
　相手が太るとこちらも太るなんて、とても微笑ましい関係ではないか。そこには愛情すら感じられる。

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Is obesity contagious?