導入

There are no teensy cups の文言で始まる科学記事があった。蚊のおしっこでウイルス検査をするという内容で Susan というレポータの署名がしてある。内容はざっと以下のようなものだ。

蚊の唾液を調べることで蚊が媒介するウイルスを調べることは、その病気の広がりを防ぐために有効であるが、唾液の量が少ないので、なかなかウイルスを検出するできない。
そこでオーストラリアの研究者は蚊のおしっこに目を付けた。というのは蚊の唾液量は5ナノリットル未満程度だが、おしっこは約15ナノリットルあるからだ。
この方法で検査するとおしっこでは3つのウイルス(West Nile、Ross River、Murray Valley脳炎)を拾い上げたが、唾液検査は2つしか検出できなかったという。

これはこれで面白い記事だと思うのだが、初っ端にある There are no teensy cups が何を意味しているのか、さっぱり分からない。実は、この記事には4つのコメントがよせられているのだが、Jan Steinman さんはこの文をとても気に入っているようなのだ。

:There are no teensy cups.
Ah, Susan‐ master of the “lead”‐I can always spot your stories by their first sentence, without even looking at the byline.

訳すと
:There are no teensy cups.
ああ、スーザン 導入の達人だね。ぼくはいつもあなたの話を最初の文で見つけることができるよ。

となる。

調べてみると teensy は そのままでは10代 や ちっちゃな という意味があるようだ。
で、さらにググると teensy plates なる ちっちゃなカップ入りのドッグフードが画像検索でヒットしてくる。

ひょっとしてplate(皿)にかけたcups(コップ)で蚊のおしっこを集めるコップみたいなのをイメージさせるものだろうかと思ったけど、どうも決め手がなく、漠然とした連想ゲームが始まる。

皿、カップ、食器、料理、コック、teensy cook

とここまでくると、おのれの小ささに気づき、teensy cock などとどうでもいい言葉が浮かんでくるのであった。

本当に、どうにゅうこっちゃ。

(cock: (1)雄鳥、(2)男性のナニ)