連休

連休ということで家族サービスに徹することに。
まずは博多湾に浮かぶ能古の島までフェリーで足を伸ばす。そして大自然のなかにある公園へ。双子の子らもはしゃぎまわり、やがてエネルギーが枯渇したところで園内のロッジ風のレストランで昼を摂る。テーブルの一角でこちらと同じ年まわりのおやじがビールを手にし、その横で日本酒の瓶を手酌で呑んでいる若いネーちゃんが目にとまったが、そんなことはおかまいなく子どもらと楽しくメシを食らう。値段は街より3割高だがそこしか食うところはないので仕方ないと納得。


それからまたフェリーで街へ戻り朝に急遽予約したホテルへ。なんでも当日予約は入室まえに精算をしなくてはいけないとのことで、「ああ、そうですか」とやや不満を持ちながらもフロントのねーさんにクレジットカードを差し出す。
ホテルに限らずカードでの支払いは目の前で処理をするのが当然と理解していたのだが、どういうわけかカウンターから離れ一番隅の端末でカードを使ってなにやらやっている。まさかカードの真贋を確かめているわけでもなかろうが、ちょっと時間がかかったのが気になったもののちゃんと支払いができ、その夜は強いアルコール臭を放ちながら先頭を歩くパパと双子の子らとその母親のほほえましい一家だんらんの光景が福岡の街の歴史に刻まれた。
次の日は近くの海岸へ海水浴へ向かう。
浜の駐車場に着くと若いにーちゃんが近づいてきた。予約じゃないと入れないという。ほんの一時間ほどだからと泣きをいれると、じゃあ駐車料金と休憩所利用料として大人ひとり様1000円でと交渉成立。
トイレはかなり汚く、というか使えず、足を洗うところがいくつかあるも水道の蛇口が使えないというありさまだったが、子供たちとうち寄せる波のなかで十分たわむれることができた。
早い時間に家路につくことになったが、ルームミラー越しに見える後部座席で寝入る子供らの顔を見るにつけ、ああ、マイホームパパ世界選手権入賞間違いなしと満足。
レストランのおやじとネーちゃんは不倫だな、とかホテルのフロントのねーさんから間違いなく怪しまれたな、とか海の家じゃなく膿の家の間違いじゃねーのか、などといった邪念にいたることもなく、子供らと童心に返って遊ぶことができた連休だった。

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