手メモ

ある数字を覚えようとそばにあるマジックを取ってつい手にメモしようとしてやめてしまった。
ビールを飲んでいたせいや、また近くに紙がなかったせいとかマジックが薄かったせいもあるのだが、ふと疑問がわいた。そもそも自分にこんな習慣あったっけ?

医療の現場ではよく看護師さんが手にメモするのを見かける。さほど違和感なくその光景を見ているのだが、これを機会にどういう心理状態なのだろう、とググってみると、ありました。

ひとはなぜ「手にメモをする」のか

日本認知心理学会のポスターセッションで発表されたもので、メモ部位、習慣の時期、性別、パーソナリティとの関連などについて研究されている。それぞれ手の甲が一番多く、中学時の行動が目立ち、女性に多い、などと述べられている。また最後のパーソナリティは、「手メモ利用経験者のBig-Fiveスコアの特徴」として、外向性、協調性、誠実性、感情の安定性、開放性の5つのパーソナリティ別にメモの経験があるかないを調べると開放性のパーソナリティで有意差が認められたと述べられている。

ここでいう開放性とは現実的な対応をする傾向をいうらしく、つまりは「確実に予定をこなそうとする人」に手メモをする人が多かった、ということのようだ。

おもしろい研究だと思う。でも心理学など門外漢だが、この5つの性格だけで語りきっていいのかだろうかとの思いが頭をよぎる。

医療の現場で見かける手メモは(とりわけ女性の看護師さんに多いと思う)それはひどいものだ。いったいどこになにが書いてあるのか、分かるのかというほど、雑多にかつ乱雑にメモしてある。(いつか写メを撮ってアップしてみたい)
手メモすることは当然のことのようで、まるで手メモをしてない人がなんだか悪いような雰囲気まで醸し出す勢いだ。
「なにか文句があるの? ないなら、あなたも手メモをしてみなさいよ」とまでいっている感があるのだ。

だから、このパーソナリティ、つまり、おまえも手メモしろ、手メモしろ、てめぇーもしろ、って恫喝パーソナリティ、なんてないのかなぁ。

(いつかアップする写メを見ていただければ、やっぱり医療の場での手メモはやめておいた方がいいというこのメモの隠し意見に賛同していただける方が多いと思う)