愛知の人

 今日はうまそうな初がつおが手に入ったので、さっそく親しいご近所の先生のとこへおすそわけを。ほんとにおいしく、その場のビールの量もどんどん増えてしまったわけで。
 実はこれ、途中まで書きかけてダウンしてしまったけど、せっかくいい話なのでこの日付でメモしとこうと思って。


 で、そのときの話。その先生は小さいとき金銭的にもご苦労なさっておられたということは、ご本人の言葉としてときどき聞いていたんだけど、先生よりもっとつらい生活を送っておられた同級生がおられたらしく、その方からつい最近電話があったという。
なんでも小さいとき、自分に鉛筆やらノートをくれたというので恩返しをしたいとのこと。自分の分さえ確保するのも大変だったから、そんな親切などしたのだろうかといぶかったけど、名前を聞くと、かすかに覚えがある。で、相手の方が丁重に招待することを繰り返されたためお受けしたというわけ。
 その方は愛知県にお住まいで、先週の日曜に先生は奥さんと愛知まで行かれたそうな。で、行ってみると大層りっぱなお住まいに住んでおられ、トヨタの下請けだとはいうものの、従業員1000人以上の会社の重役をやっておられるとのことで、ホテルでのごちそうもテーブルいっぱいに用意され、それはそれは歓待されたということだった。
 実は最近、社宅からその邸宅へ移られたそうで、なんでもその方は奥さんにづっと恩返しをしなくてはと言い続けられておられたそうで、ようやく時期が到来したということらしい。
 まるで”いっぱいのかけそば”のような実話でして。
 そんな話があったりすると、ボクなんかなんとなくうさん臭いというのが先に頭をよぎってしまう。まったくその先生と器も人徳も違うなぁと恐れ入ったしだいで。
院長 「ひとを信用するというのは、大事なことなんですね」
先生 「はい、そうです。院長ももう少し徳をつまないとだめだね」
院長 「ボクだったら、なにか売りつけでもされるんじゃないかと勘ぐり、愛知なんか行ったりできません」
先生 「それが器が小さいということなんです。もっともっと心を開きなさい。分かりましたか」
院長 「アイ チー」
 こんなバカいってるかぎり、徳とか器とかには縁遠いんだろうなぁ。

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