上級国民

「上級国民」という言葉がネットで飛び交っているようだが、どうも視点が違うと思うので、メモしておく。

悲惨な事故の加害者が逮捕されないのは元官僚だから、つまり「上級国民」だからというまことしやかな説が流れているが、まわりに車の免許を持っている人がいたら訊ねるといい。

免許更新のときに講習が始まる前、講師がこんな質問をきっとしたはずだ。
「会場のなかに人命救助などの賞状をもらった人はいませんか」

これまで何回か更新をしてきたが、残念ながら同じ会場には手を挙げる人はいなかった。でも講師がいうにはそういう人は講習を短縮されるか、あるいは内容によっては免除されるというのだ。

なぜそうなるのか理由はまったく分からないし納得がいかないが、相手はとてつもない集団なのだ。質問などせず黙って講習を終わらせるしかなかった。

想像だが、そのいかめしい集団のなかでは賞状のランクについての取り決めがあるのではないだろうか。
くだんの事件の加害者は、なんと読むか知らないが、瑞宝重光章を受章しているという。だからひょっとすると、そのときもらった表彰状に”見合った”対応がされているのではないだろうか。

つまりあの老人はかなり上の「状級国民」だったのではないか。

とはいえ、納得いかないのは、やはり同じだな。