慣れ


 ずいぶん前から、いつも小さな缶コーヒ6本詰めの箱を持って来られる患者さんがいるのね。スタッフにとのことで、クリニックに入ると、まず「はい」といって受付のカウンターにそのケースを置かれるわけ。いつもお礼をいって、みんなでありがたく頂いているんだけど。


 つい最近のこと。その患者さんがいつものようにカウンターにそれを置かれたらしい。少し忙しかったのもあったんだろうけど、スタッフはどういうわけか、当然のように黙ってそれを受け取って、次に診察券を見たりと通常の業務をこなしたそうな。
 しばらくして失礼に気づいて、あわててお礼をいったということらしい。
 でね、休憩の前にその話を聞いて、「やっぱり慣れっておそろしいな」とみんなで笑ってすましたんだけど。
 でも慣れって大事なことでもあるよね。たとえばギターなんかでいうと、ある曲を弾くとき、なにも考えずに勝手に指が動くくらいに慣れないとダメだと思うし。
 でね、そのスタッフのことだけど、よく考えるとどこに問題があったのだろうかとも思うわけで。
礼をいうことに慣れてなかったということなんだろうか。でも、とにかくその患者さんがカウンターにものを置かれたら礼をいう習慣をつければいいってことでもないと思う。
「はい」って置かれたのが、たとえば尿とか便の入ったケースだったら、礼をいうのはおかしいしなぁ。
 結構大事なポイントに問題があるような気もするけど、分からない。
 そんな些細なことは、どうにでもナーレ

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