自由落下

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 物理用語で自由落下という言葉がある。ネットでの表現を拝借すると「速度に比例する空気抵抗を受けながら、重力によってまっすぐに落下する物体の運動」ということになるが、つまりはものを高いところから落としたときの動きだ。
 もちろんまっすぐに落ちていくことなど、地球上でありえない。風が吹いたりカラスがつついたり院長が石を投げつけたりするからだ。だから仮想的な空間だ。

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画像

紹介したサイトはメモにふさわしくないと判断し、リンクを外しました。(’06年11月記)

 こうしてメモをしてると、思いはきちんと伝わっているのか不安になるときがある。たとえば院長がオダギリに似てるとメモしても、どれだけの人に分かってもらっているのだろう。
 その点、画像は強い。院長がブラビに似てるとメモしても画像で示せば、たちまちウソがばれる。やはりオダギリ似だとばれてしまう。ついでにオダギリに似たサルに似てるということも分かってしまう。それほど画像には情報が含まれているのだ。
 だとすると文字で綴るという作業は一体なんなんだろう。単なる情報の補完物なのだろうか。

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ゲームの理論

gametheory
 ゲームの理論というのをご存じだろうか。フォンノイマンという数学者らが提唱した理論だ。
 この理論を用いれば、人はどういう行動をとれば一番有利な展開をすることができるのかを考えることができる。
 確かに世の中、見方によってはゲームだらけだ。野球などはいうに及ばず、この間のフジテレビ、ライブドア、日テレなどのような、誰が勝者で誰が敗者か分かりにくいゲームもある。

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飛ぶ

 幼い頃よく、”飛ぶ”夢を見た。大空を舞うという飛び方でなく、地面から少し浮くというような飛び方だ。
毎回同じ夢だった。走り幅跳びをするように助走をつけ、思い切り地面を蹴る。そしてできる限り空中にいようともがくのだ。

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なめる

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 ワープロで”なめる”を変換すると、”舐める”と”嘗める”が出てくる。
 岩波国語辞典で引くと同じ言葉として挙げてあり、意味はこうある。
【 ① 舌でなでる。「親猫が子猫を―」「部屋の隅隅まで―ようにきれいに掃除する」。噛(か)まずに舌でなで回して味わう。「飴(あめ)を―」。比ゆ的に(炎の舌先が触れて)燃える。「数十戸を め尽くす」 ② ゆっくりと味わう。「杯を―」(杯の酒を、最後の一滴まで惜しむように、味わって飲む) ③ (つらいことを)十分に体験する。「辛酸を―」 ④ ばかにする。「親を―」】

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時計考

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 人生の”時”はまっすぐ進んでいる。確実に終わりに近づいているのだ。
 でも実感できない。医師として人の最期をいくつも見てきたはずなのに、そうした最期が必ず自分にも訪れるはずなのに、自分のものとして受け止められない。

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ボタン

button
 ボタンを押さない日はない。朝起きてから、部屋の電気をつけるのもボタン。炊飯器のスイッチもボタン。瞬間湯沸かし器もボタン。
 でもよく考えると、ボタンのない時代があったはずだ。
 そもそも押すべきボタンが生活のなかに入ってきたのは、いつ頃からなんだろう。ボタンといえば電気製品を思い浮かべるから、やはり電化が始まってからの話なのだろうか。

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