「世界は「関係」でできている」

カルロ・ロヴェッリ氏の著作だが、なんだって?
そんなことはワイドナショーを見てればわかることだ。不倫関係や熱愛関係など、世界が関係で成り立っていることはいつも報じられている。

でもね、そういうことじゃないらしい。これは量子論敵視点から世界を解釈する哲学的アプローチの本だ(と思う)
とても難解な内容で、興味を抱く行為とその対象を理解する行為にはとてつもない乖離があることを実感させられる本でもあった。
そうはいっても、ひとつ気になることがあったので、メモしておく。

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進化の技法

昨年もかなりの数の本を読破した。あまりに多すぎてほとんどの内容はよく覚えていない。少しぼけたのかとも思ったが、群衆を見てひとりひとりの顔を覚えていないのと同じだと思えば、ぼけの程度は軽いと納得した。

そうはいってもとくに印象深い本がいつくかあった。そのうちのひとつが「進化の技法」(ニール・シュービン著)だ。
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慮る(おもんばかる)

幼いころ、住まいは小さな商店街のなかにあった。そこに月になんどか行商のおばさんたちが来て、品物を売っていた。そのとき使っていたのが、さお秤。野菜や穀物など、量を小分けにして天秤に掛けられるものをさお秤の皿に乗せ重さを計量し値段を決めていたのだ。
子供ながら、なぜこんな簡単な道具で重さが図れるのか不思議だったが、その重さの単位であるキログラムの基準が変わるという。
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犬好き遺伝子

スウェーデンのウプサラ大学の先生方、申し訳ありません。
我が家にはチワワがいて、二卵性の子の一人はその犬をかわいがり、もう片方はあまり興味を持っていないようなのですが、これはひょっとしたら先生方のおっしゃる通り、二人の遺伝子の違いが原因かもしれないですね。
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GOD

カールセーガンの、確か「コンタクト」だったと記憶するが、次のような意味の文言があった。
神がいるならなぜ月に”私はいる”と書かないのか、と。つまり、その存在を訴えるために、ちまちました奇跡をわずかな人に見せるより、衆目を集めるはずの月への”広告”をなぜしないのか、ということだ。
きわめて理にかなった主張だと思う。だが、彼も間違えることはあるようだ。そのメッセージは月ではなくなんと亀にあったのだ。
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宇宙と宇宙をつなぐ数学

このオヤジの心の中に「まっすぐな芯がある」とメモすれば誰も信じないだろう。だが楕円曲線がICカードの中にある、とメモすれば多くの人はいったん思考を止めるに違いない。
「IUT理論の衝撃」という副題のこの本は、こんな話を口火にしてその理論を”解説”しているものだ。
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ボス

上野動物園に行ったときのこと。雨のなか1時間ほど待ってパンダの汚れたおしりを見たあと、足のむくままほかの檻を見て回わる。ニホンザルの矢印が目に入ったのでそこに向かうことにした。途中、子供らとたわいのない会話のやりとりをする。
オヤジが「サルにはボスがいるんだぞ」子供が驚く「え、そうなの?」
「別府の高崎山にもいたじゃないか」「あ、そうだったっけ?」

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肉食植物

この画像はネペンテス(ウツボカズラ)で、食虫植物もしくは肉食植物といわれるものだ。
植物が虫やカエルなども食べると聞いて、子供のころ俄然興味を抱いたのを覚えている。

生物とは進化の枝別れの中で、それぞれがそれぞれの優位性をもって進化してきたもので、たとえば地面から離れられない植物が空を飛ぶ生物より劣っているなどとはつゆもいえないことは、今は理解しているつもりだ。
しかし幼い頭のなかでは違っていたのだろう。おそらく勝手に進化上の位置決めをし、「下位」にいるものが「上位」のものに勝る面白さを感じていたのだろうと思う。

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