家訓

いつかこの院長室を目にするだろう息子たちとその末裔にいいたい。
ここのメモは家訓だ。つまり君たちにとって生きるために役立つヒントを伝えている。飲みたくもないビールをあおりながら長い期間続けているが、ここまで読んでくれた君たちならもう家訓の核心に気づいたことだろう。

一番役に立つのは、この院長室を見ないことだ。
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with コロナ

コロナの死者が少ない中国、集計基準を変更していた…基礎疾患が死因なら含めず
Yahoo ニュース

ゼロコロナ から with コロナ に方向を転換した中国の統計が変わったそうな。
コロナに感染して死亡しても基礎疾患があればそれが死亡原因としてカウントされるらしい。

なるほど死亡原因を絞るってことか。

えーと、これは with コロナ じゃなく squeeze コロナ ですかね。

相関と因果

院長は夜の街でビールを飲むといつも周りの女性にもてる。だが不思議なことに昼間、女性に言い寄られたことはない。

相関関係と因果関係を理解する、一つの例だろう。

二つの現象が起こるタイミングに規則性があっても、かならずしもそれぞれが結果や原因ではないということで、科学ではその二つを明確に分けて理解することが強く求められる。「LIFE SCIENCE」(吉森 保 日経BP)を読むとさらにその意義が理解できる。
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日本昔話

今までは、療養所には紙の入場札さえあれば入れた。それが札に代わりいつの間にか新しい手形が出てきたんじゃ。

実はその新しい手形を使い続けてきた村人は、使わない村人に比べ木戸銭が9銭から21銭高くなっていたんじゃが、あまりそのことは人の口に上っておらず、お殿様もごくごく内密にされておったらしい。お上には逆らうもんじゃない。
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コロナ分類とAI

コロナの扱いを巡って二類か五類かと議論がなされている。
そもそもこの分類の根拠となるいわゆる感染症法の最初にはこう謳われている。
「この法律は(略)感染症の発生を予防し、及びそのまん延の防止を図り、もって公衆衛生の向上及び増進を図ることを目的とする。」
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spill-over

サル痘についての短い講義ビデオを観た。大阪大学の忽那先生の解説だ。

接触感染や理論的には飛沫感染で広がるというから、今のところコロナ対策と同様、うがい手洗いとマスクの着用で自己防衛するしかないようだ。

さらに注意する点はこのウイルスがげっ歯類(リス)などに感染(spill-over)し、日本に定着する可能性があるという。
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