驚異の量子コンピューター

「驚異の量子コンピューター」なる本を読んでみた。まったくというわけではないが、97%ほど理解できない。理解できたのは日本語の本だということと、右開きの本だということ、そしてむずかしい内容だということぐらいだ。
でも読み終わってから、ふと思うことがある。書店でなぜわたしはこの本を手にしたのだろう。
“驚異の量子コンピューター” の続きを読む

Kotlin

ここ最近、プログラミング言語Kotlinの学習をしている。なぜ勉強しているか、自分でもよくわからない。きっとダースベーダがなぜ宇宙を暗黒の世界に導こうとしているのか、分からないのと同じだろう。
とはいえひとつ理由が思い当る。わずらわしくないのだ。
“Kotlin” の続きを読む

導入

There are no teensy cups の文言で始まる科学記事があった。蚊のおしっこでウイルス検査をするという内容で Susan というレポータの署名がしてある。内容はざっと以下のようなものだ。

蚊の唾液を調べることで蚊が媒介するウイルスを調べることは、その病気の広がりを防ぐために有効であるが、唾液の量が少ないので、なかなかウイルスを検出するできない。
そこでオーストラリアの研究者は蚊のおしっこに目を付けた。というのは蚊の唾液量は5ナノリットル未満程度だが、おしっこは約15ナノリットルあるからだ。
この方法で検査するとおしっこでは3つのウイルス(West Nile、Ross River、Murray Valley脳炎)を拾い上げたが、唾液検査は2つしか検出できなかったという。
“導入” の続きを読む

運動

診療をしていてときどき戸惑うことがある。生活習慣のアドバイスは患者に役に立っているのだろうか。
たとえば「お酒はほどほどに」といってはみるものの、果たしてそれが患者にとっていいことなのか、ほどほどでない状態は本当に体に悪いのか、それを確かめるためにいつも、ほどほど以上の量をたしなんでいるのだが、いまだに分からず今も確かめている最中だ。
運動もそうだ。勧めるものの、どれくらいが適当なのか迷ってしまうが、認知機能に限ってそれを検討した”予備的な研究”があった。
“運動” の続きを読む

老化の進化論

双子の息子らよ、今夜のおかずがステーキだからといって走り回るんじゃない。そんなのは来年でも再来年でも食べさせてあげよう。さぁ早くテーブルについて食べよう。そして今読んでいる本の話でもしてあげよう。
人にとって必ず来るものはなんなのか知っているかい?考えてみてごらん。夏休み、そうそうそんな感じだ。ほかには? 冬休み、昼休み、そうだ。大人になると税金もやってくるぞ。それらはほとんど必ずやって来る。でもこんなもの訪れるんだ。それは老いというものだ。
年長さんの君たちには想像も付かないだろうが老いは君たちにもおいおい、君たちは二人だからおいおいおいおいやってくるんだ。そして人はその命を終える。だから昔から人はなんとか老いを延ばせないものか考えていたんだ。

“老化の進化論” の続きを読む

レセプト算定日

医療業界にレセプトというものがある。保険診療の枠内で患者に対して行った行為を一つのデータにまとめたものだ。それをしかるべき箇所に送れば現金化される、いわば請求書だ。
それならレセプトをデッチ上げれば医療人はウハウハではないか、と誰もが思うだろう。だがそれは違う。ドラエモンがなぜ”どこでもお財布”を四次元ポケットから出さないのかを考えると答えは自ずと明らかになるだろう。その行為は倫理に反するのだ。当然のことながら、やったことだけをきちんと記録することが大前提なのだ。ドラエモンがそのお財布を出すときっとマンガ界から追放されるのと同じように、そこでインチキをやってしまう医療者は、この業界からほぼ永久追放になってしまう。
ということで医療人はまじめにレセプトを作成しているわけだが、お上の指示で来年4月からこのレセプトに大きな変更が加わることになった。医療行為をやった日付けをデータにつけなさいというのだ。

“レセプト算定日” の続きを読む

電子カルテ雑感2


電子カルテの真正性を担保するためハッシュ値というものを用いている。数字とアルファベットで構成される文字列で、いろんなデータが天文学的な確率で一意的に決められるものだ(と解釈している)。その日に触れたほとんどのデータ、すなわち閲覧だけのデータ、入力したデータ、修正したデータ、取り込んだ画像データなどなどをその日付のフォルダに入れ、それぞれにハッシュ値を付与する。そのハッシュ値さえ手が加えられていないことが証明されれば、データに手が加えられていないことになる。つまりカルテの改竄はないというわけだ。

“電子カルテ雑感2” の続きを読む