慣性力

肉体的にも医学的にも院長には力がない。そのせいか書店で平積みしてあった力学の書物を無意識に手にしていた。
「一度読んだら絶対に忘れない:物理の教科書」(池末翔太 著)
長年塾で物理を教えたいた方の著書で、とてもわかりやすいニュートン力学の本だ。

でも昔から気になっていた遠心力を含めた慣性力についての疑問は解けなかった。
院長の診断力が見せかけなのは分かる。でも慣性力が見せかけの力とはいったいどういうことなのか。
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相関と因果

院長は夜の街でビールを飲むといつも周りの女性にもてる。だが不思議なことに昼間、女性に言い寄られたことはない。

相関関係と因果関係を理解する、一つの例だろう。

二つの現象が起こるタイミングに規則性があっても、かならずしもそれぞれが結果や原因ではないということで、科学ではその二つを明確に分けて理解することが強く求められる。「LIFE SCIENCE」(吉森 保 日経BP)を読むとさらにその意義が理解できる。
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日本昔話

今までは、療養所には紙の入場札さえあれば入れた。それが札に代わりいつの間にか新しい手形が出てきたんじゃ。

実はその新しい手形を使い続けてきた村人は、使わない村人に比べ木戸銭が9銭から21銭高くなっていたんじゃが、あまりそのことは人の口に上っておらず、お殿様もごくごく内密にされておったらしい。お上には逆らうもんじゃない。
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ヘルプ

地方都市ゆえにあまり見かけないのか、それとも見過ごしてきたのか、ヘルプマーク・ヘルプカードがあることを最近知った。

「障がいのある方、認知症のある方、難病の方、妊娠している方など、周囲の方の配慮が必要な方」などに行政が配布するもので、要するにその方たちがなにか困っていたら手を貸して挙げてね、のサインだ。

いい取り組みだと思う。
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「向田理髪店」

高校同窓生メーリングリストからメールが届いた。。
送信者の高校時代の部活後輩が、現在ある市の長になっていて、その市を舞台にした映画がこの10月に公開されるという。

「向田理髪店」(奥田英朗 作)が原作で、さっそく読んでみた。
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